伊吉書院類家店「黒柳徹子さんでしかありえない話」【書店員レビュー】

レビュー

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トットひとり

『トットひとり』

著者
黒柳, 徹子, 1933-
出版社
新潮社
ISBN
9784103550075
価格
1,650円(税込)

書籍情報:openBD

伊吉書院類家店「黒柳徹子さんでしかありえない話」【書店員レビュー】

[レビュアー] 伊吉書院類家店(書店員)

トットとは黒柳さんの小さいころの愛称ですが、「窓ぎわのトットちゃん」でご存知の方も多いかもしれません。今作は、大人になってからのトットちゃんが、一体どのように人生を送ってきたのかが、書かれています。
テレビもまだ浸透していない、テレビの世界、という存在そのもの自体がまだなかった頃。毎日現場で奮闘し、番組というものをつくりあげていきます。
誰もまだやったことのない、まっさらからのスタート。

最初は個性が強すぎる、普通にできないの、とどこへ行っても言われてしまうトットちゃんでしたが、いつしか番組になくてはならない存在としてひっぱりだこになっていきます。そうした人生の中で一緒に、それぞれの道を駆け抜けたご友人達とのエピソードや、気になるタマネギヘアの秘密まで・・・どのお話を読んでいても、黒柳徹子さんでしかありえないお話です。
そしてこの本の不思議なところは、決して難しいように書かれていないのに、何ともいえない熱量で、その現場に一緒にいたかのような気持ちになってしまうところです。

私は、徹子の部屋でのイメージが強いという方に、特にオススメいたします。
どこをとっても、魅力満載なのです。

トーハン e-hon
2015年5月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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