稲垣吾郎 原作と映画の違いについて語る「映画では自由に考えさせてくれるのが心地よい」

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 SMAPの稲垣吾郎さん(42)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウデラックス」(3月25日放送回)に映画監督の岩井俊二さん(53)が出演し、新作映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』について語った。

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『リップヴァンウィンクルの花嫁』公式HPより

『リップヴァンウィンクルの花嫁』はSNSで結婚相手を見つけた主人公が出会いと別れを繰り返す中で生まれ変わっていく、現代の夢と希望と愛の物語。岩井さんが原作、脚本、編集も手がけている。稲垣さんは「すごく素敵な作品でご本人にお会いできるのが嬉しい。もともと岩井さんの作品が好きで、映画も見て原作も読んだ」と岩井作品の大ファンであることを明かした。

■映画と原作の違いについて

 番組では小説と脚本の違いについて岩井さん自身から解説がなされた。小説では登場人物の内面の心情が描かれるが、脚本は映画の設計図なので、撮影するもののみを書くという。そして稲垣さんが映画の結婚式のシーンに重ねて、原作の同じ場面を朗読した。映画の中では一見穏やかにバージンロードを歩く主人公。しかし小説では穏やかとは程遠い心情が描かれる。主人公は両親の離婚を隠していたため、代理出席のエキストラを頼んでいた。そのため「人生でこれほど早く終わってほしい日はなかったかもしれない」と後悔と不安が渦巻く内面が吐露される。全く違う世界ですね、と稲垣さんは語りながらも「映画ではこっちに自由に考えさせてくれるのが心地よかった」と映画ならではの良い部分をあげた。

■紀里谷さんが賞賛する『ヴァンパイア』

 番組後半では、岩井さんと親交のある紀里谷和明さん(47)がサプライズで登場した。二人とも映画以外の世界から入り、映画監督になったという共通点がある。現在の原作ものが溢れる映画業界の話題になり、岩井さんは、魂を込めてストーリーを作ることができる漫画家も小説家も、自分で撮影の技術を覚えて映画を撮ってほしいと語る。紀里谷さんは同じような企画が溢れる映画業界に対し「当たっているのはこういうもの、というのはわかるけど、そこに落としこまれてゆくと作り手のモチベーションはさがってしまう。モノをつくるには自由が大事」と述べ、そのための仕組みから作ろうとした先駆者が岩井さんだったと讃えた。そして岩井さんの2012年の作品『ヴァンパイア』について「ものすごい快挙だとおもってみていた。でも日本ではあまり知られていない」と一例をあげた。同作は当時アメリカで暮らしていた岩井さんが、外国人キャストを起用し、全編英語で撮った作品。紀里谷さんは同作が話題にならないことについて「不思議でしょうがない、なんで皆があれについて語らないのか」と不満をあらわした。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』の原作小説は文藝春秋より発売中。映画は3月26日より公開。

 「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:41から放送中。

Book Bang編集部
2016年3月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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