中居正広「石原さんは田中角栄からお金をもらったことありますか?」石原慎太郎に直撃

テレビ・ラジオで取り上げられた本

37
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石原慎太郎(83)が「田中角栄」になり代わり、一人称でその生涯を綴った小説『天才』(幻冬舎)が話題だ。庶民的でありながら類まれなカリスマ性で、総理大臣として戦後最高の支持率を誇り、激動の戦後政治を牽引した田中角栄。死後22年経った今も、「語録」や「生き方に学ぶ」など関連本が100冊以上も出続けている。その金権体質を批判し、反田中の急先鋒だったのが石原慎太郎だ。なぜその石原が今、田中角栄を描いたのか。4月1日に放送されたTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」では田中の人物像に改めて迫り、石原慎太郎をはじめ関係者の証言により、田中の魅力とその生きざまがたっぷりと語られた放送となった。

■こんなに演説の面白い人はいなかった

 番組では田中の生涯を三時間にわたり再現ドラマと当時のVTRで振り返った。幼少期借金を背負った父親の下での苦労から、15歳で上京、国会議員として当選を果たし、自民党の幹事長を経て総理大臣となる。やがてロッキード事件で有罪判決を受けて表舞台から引きずりおろされた。それでもなお「闇将軍」として政界に影響を持ちつづけた。“選挙の神様”と呼ばれた田中の迫力ある名演説をスタジオで見ていた石原慎太郎は「いいねえ、こんなに演説の面白い人はいなかったね」と感嘆をあらわした。

■お金をもらったことは「まったくない」

 スタジオの中居正広(43)をはじめとする面々は、田中が幹事長時代、選挙が行われる度に候補者ひとりひとりに3000万円をぽんと配る様子を再現したドラマを見て驚きをあらわす。「そういうやり方が不潔だとして批判していたのが石原さんじゃなかったんですか?」と石原は問われ、「金権を認めるわけではない。『金をもらうのは当然だ』ってそういう時代だったからね。成り行きとして仕方のない事だった。でもそういうかたちで政界を動かすのは良くない。結局それが彼自身の足を掬ったことになった」と当時を振り返った。また「石原さんはお金をぽんともらったことはありますか」との中居の切り込みに「ない、まったくない。角さんから1円でももらっていたらこんな本書けなかった」ときっぱりと否定した。

■「敵」も認める人間的魅力

 また田中の気配りの細かさが紹介され、弓を引いていた石原でさえ、田中を人間関係の天才だと賞賛する。1974年に発表した記事「田中角栄研究~その金脈と人脈」で首相退陣のきっかけを作った立花隆(75)もVTRに登場し、「個人的に悪感情はない、なんとも憎めない人間的魅力がある」と語った。石原は番組最後に中居から「田中さんのことは好きですか?」と問われると「好きというかね、素晴らしい存在だった。有無を言わさずね。好き嫌いというか本当にね、尊敬するというと空々しいけど、あのひとのやった業績は評価して敬意を抱かざるを得ない。あれだけの存在感のある政治家って日本にいなかったんじゃないですか」と田中に敬意を表し番組を締めた。

Book Bang編集部
2016年4月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ニュース