「世界ネコ歩き」の動物写真家・岩合光昭 ライオン6頭が間近に! どう切り抜けたのか?

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 久米宏さん(71)が書店店長、壇蜜さん(35)が書店員となり、毎回話題の本を取り上げるBS日テレの番組「久米書店」に4月17日、動物写真家の岩合光昭さん(65)が出演した。岩合さんの新著『野生動物カメラマン』(集英社)をとりあげ、岩合さんが動物の決定的な瞬間を写すためのポイントや、動物に対する思いが語られた。

■正面から6頭のライオンが!

 久米さんは「動物っていうのは動きますよね。女性も難しいですが、なんで一番難しいのを選んだんですか?」と問うと、岩合さんは「一番やっかいなのは女性だと思います。女性もそうですが、わからないものを知りたいと思う。動物はわからない部分が多い。もっと知りたいと思い深みにはまっていって、底なし沼に」と動物を撮りはじめるきっかけを語った。

 そして野生動物を撮るときのコツとして「低くなる」とそのポイントを語った。岩合さんは動物と同じ目線になることにより「相手にしてくれる。興味を持ってくれる」と話す。しかし腹這いになっているだけに驚くような出来事にも遭遇するという。ライオンをローアングルから撮るため這いつくばっていると、6頭のライオンが正面から歩いて来た。岩合さんはライオンたちが近くに来るも、逃げるタイミングをのがし、這いつくばったままカメラを構えていたという。するとライオンたちは両側に別れ、岩合さんの横を通り過ぎて行った。「どうして食べられなかったんですか?」との久米さんの問いに「食べ物じゃないから。僕はメニューに入っていないから」と野生動物写真家を40年以上続けてきた岩合さんならではの貫録を感じるエピソードを披露した。

■猫本専門書店

 NHKの番組「世界ネコ歩き」でも知られる岩合さんだが、その日の「本のギョーカイ新聞」のコーナーでは猫にまつわる書店を取り上げた。神保町にある「姉川書店」は猫本専門の「神保町にゃんこ堂」という書店内書店を設けている。猫に関する本が2000冊以上並び、全国から猫好きが集まってくる。出版不況で赤字続きだった姉川書店の店長さんは、猫好きの娘さんからアイデアをもらい、3年前にネコ本やネコグッズを揃えはじめたという。その後わずか5カ月で全国的な有名店になり、オリジナルのブックカバーも大好評だと紹介された。

■壇蜜を知らなかった岩合さん

 番組の最後に久米さんは、岩合さんが「壇蜜」という名前を聞いたことがなく、今回初めて壇蜜さんを見たと明かし「(壇蜜を知らないのは)番組始まって以来です。よくカメラ向けなかったよねえ」と笑いあった。また著者自らが本を売り込む「蜜読」のコーナーには腸と自律神経研究の第一人者小林弘幸医師が登場し『小林弘幸式2週間プログラム 朝だけ腸活ダイエット』(ワニブックス)を薦めた。

「久米書店 ヨクわかる!話題の一冊」はBS日テレにて毎週日曜18:00から放送中。

Book Bang編集部
2016年4月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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