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- 消えた球団 高橋ユニオンズ 1954-1956青春のプロ野球 (野球雲6号)
- 価格:1,100円(税込)
お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さん(37)が司会を務めるテレビ東京の番組「創刊!読むスポーツ ヨムスポ」。この番組は芸人2人がその日のテーマのスポーツ関連書籍を徹底的に読み込み、興味深いうんちくを披露しあうという番組。5月10日のテーマとなったスポーツは「野球」。お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹さん(47)がマニアックな野球雑誌「野球雲」(啓文社書房)から、とてつもなく弱いプロ球団「高橋ユニオンズ」にまつわるうんちくを紹介した。
■古き良き昭和の野球
雑誌「野球雲」は大正・昭和の古き良き時代の野球を振り返るマニアックな雑誌。2012年に創刊し、年2回発行されている。飯尾さんがとりあげたのは最新号『消えた球団 高橋ユニオンズ 1954-1956青春のプロ野球 (野球雲6号)』のなかから、昭和29年に設立されるも、たった3年で消滅してしまった最弱球団「高橋ユニオンズ」を紹介した。
■ドリームチーム結成! のはずが
同書によると高橋ユニオンズは他球団から有名選手を集めてドリームチームを作る予定だった。しかし集まったのは、「ピークを過ぎたベテラン」「酒癖の悪いのんべえ」「頭打ちな若手選手」など期待外れの選手ばかりだったという。1年目は開幕6連敗、2年目は11連敗、3年目も11連敗とまったく勝てないチームだった。そのため人気もなく、ある試合ではチケットが29枚しか売れなかったという。若林さんは「若手芸人のトークライブかよ」と突っ込んでいた。
■負ければ罰金500万円!
また球団OBの間で語られている仰天のエピソードも披露された。当時勝率が3割5分を下回った球団には連盟から500万円(現在の金額にして5000万以上)の罰金が科せられていたという。そして高橋ユニオンズは3年目シーズンの最終戦に勝てば勝率.351、負ければ.350を切ってしまう状況だった。そこでチームがとった行動は……。「相手チームにうまくやってもらうようお願いした」というなんともお粗末な「お願い作戦」だった。
相手チームのピッチャーにストレートのみを投げてくれるように頼むも、全く打てない。そこで相手チームのベンチに伝令で、ピッチャーを別の人に変えてください、とお願いにあがる。さらに相手チームの二塁打記録のかかった選手に二塁打を打たせると約束。センターの選手がわざと目測を誤ったフリをして二塁打記録を見事に達成させ、試合自体もなんとか4-3で勝利した。若林さんは「球場全体から笑いが起こるぞ」とその間抜けな光景に爆笑した。
なんとも人情味の溢れた昭和のエピソードとみるか、現代的にコンプライアンスに反した八百長試合とみるかは野球に対する考え方次第だろう。同番組の最新の放送回はテレビ東京のウェブサイト(http://www.tv-tokyo.co.jp/yomusports/)でも無料配信されている。
「創刊!読むスポーツ ヨムスポ」はテレビ東京にて毎週月曜深夜1時から放送中。
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