【手帖】食をキーワードに緩い作りの雑誌「大人ごはん」創刊

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 雑誌「大人ごはん」創刊 料理雑誌でもなければレストランガイドでもない。4月に創刊された「大人ごはん」(Sunborn・500円+税)は、食をキーワードに毎日の生活をちょっと考えてみる、といった感じの緩い作りになっている。創刊号では、作家の角田(かくた)光代さんのエッセーに加え、角田作品に出てくる料理を再現して食べながらの座談会や女優の門脇麦インタビューなど、36ページの小冊子の中に実にバラエティー豊かな文章と写真が詰まっている。

 企画から取材、編集までをこなしたのは、フリーの編集兼ライターの室谷明津子(むろたにあつこ)さん(36)。主に経済関連の書籍やメルマガなどを手がけているが、「それだけだと物足りないという気持ちがずっとあった。経済も本来は根っこに個人の生活があるはずで、切り口として誰にでもあるのが食だと思ったんです」と狙いを語る。

 面識のなかった角田さんには、依頼に当たって思いの丈を長文でつづるなど、本業の合間を縫って取材、編集を敢行。今年1月から約3カ月間で、初めてとなる雑誌を完成させた。「お会いしたほとんどの人と一緒に飲み食いさせてもらって記事にしたのですが、独特の親密さが湧くことを実感しました」と振り返る。

 3000部を刷って、全国の書店約120店舗で販売しているが、書店員や読者から好意的な反響が多く届いており、とてもうれしいという。「すごくほっこりするとか、座談会のレシピを作ってみたとか、身近なものとして読んでもらっている感じがします。経済も政治も大きなところで語られがちで、本来何のためにあるのかが見えづらい。声高に主張するつもりはないが、これからも日常を通して生活のことを考えていければいいかなと思っています」と第2号に思いをはせていた。

産経新聞
2016年5月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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