■無言のうなずきは、反対意見としてとられる?
相手が一生懸命説明をしてくれているとき、黙って耳を傾ける、というのが日本人の間では一般的かもしれません。しかし英語話者にとっての沈黙は、通常、反対意見を示していることになり、失礼な態度として受け取られてしまいます。
そこで大切なのは、うなずくのと並行して、あいづちを打ち、「あなたの話をきちんと聞いている」という姿勢をはっきりと示すことです。
英語のあいづちとしてよく使われるのは、“Uh-huh”(ええ)です。
他には“Yes, that’s correct. /Correct.”(はい、その通りです)、“Oh really? /Seriously?”(本当ですか?)、“Indeed.”(確かに)などが、便利なフレーズです。
相手の言っていることを積極的に聞こうとする姿勢を声に出して示すことは、相手との距離を縮める助けとなります。英語であいづちを打つことに最初は恥ずかしさを感じるかもしれませんが、思い切ってコミュニケーションの一つとして使ってみましょう。
■別れ際が“Goodbye.”だけでは味気ない
最近、「さようなら」という言葉が使われなくなっているそうです。ある、街頭アンケートによると、7割の人が「さようなら」を「使わない」「ふだん使わない」と答え、代わりに「じゃあ」「またね」といった、明日につながる言葉を別れ際の挨拶としてつかっているとか。
その感覚は英語にもあり、「これで人間関係が終わるわけではない」ということを強調することが相手への配慮として大切です。たとえば、“Goodbye.”と告げるだけではなく、“Where are we going to meet next?”(次はいつお会いするのでしたっけ?)と、次の機会に触れることで、別れ際に発生する心理的な距離を縮めることができます。
また、“Have a good one.”(良い一日を)というフレーズを使えば、「私はここで失礼しますが、別れたあとも素晴らしい時間を過ごしてください」という、相手の立場に立った別れの挨拶となります。
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いかがでしたか? 普段の会話の中でさりげなく上記のフレーズを使ってみてはどうでしょう。
きっと相手の反応はよくなり、あなたに対する評価が高くなるのではないでしょうか。
佐藤氏の著書、『失礼にならない「ビジネス英語」言い換え辞典』には、他にもリアルな現場でそのまま使える、英語の表現が満載です。なんらかのかたちでネイティブと関わる必要がある人にとっては、きっと役立つはずです。
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