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- 雲のうえ 一号から五号
- 価格:1,430円(税込)
行政が発行する情報誌としてはユニークな編集で、全国にもファンが多い北九州市の「雲のうえ」。今年で創刊10年を数えるが、この継続には市民による支援組織「雲のうえのしたで」の存在も大きい。26日からは東京で、「雲のうえのしたで」選書の「北九州ブックフェア」も開かれる。
「雲のうえのしたで」はもともと、「雲のうえ」ファンクラブ会報誌として平成24年2月にフリーペーパーを発行したのが始まり。「雲のうえ」で取り上げた飲食店やスポットなどをまとめて掲載し、北九州市内を散策する手助けになればという思いで発行したが、メンバーが子育てなどで忙しくなり、26年10月を最後に休刊している。現在は、イベント活動を中心に「雲のうえ」を支えている。
「『雲のうえ』は北九州のありのままの姿が描かれている。観光ガイドに載っていない昔から地元で愛されている場所や人を取り上げていて、それが全国で人気を呼んでいる。ただ地元で知っている人が少なかったので、応援したいなと思ったんです」と、「雲のうえのしたで」中心メンバーの一人で、北九州市小倉北区で雑貨店を経営する宮下緑さんは説明する。
最近のイベントでは、6月に「雲のうえ」スタッフのイラストレーター、牧野伊三夫さんの新刊出版祝賀会を市内の居酒屋で開催。今月26日からは、東京・築地のブックカフェ「ふげん社」で、「畑たいむ『北九州路地裏さんぽ』原画展+北九州ブックフェア」を企画しており、8月27日までの会期中には「雲のうえのしたで」メンバーのモビール作家、よしいいくえさんのワークショップなども開かれる。「東京でのイベントは初めてで冒険だと思うが、たくさんの人に足を運んでもらって北九州の魅力を知るきっかけになれば」と、宮下さんは期待している。(藤井克郎)
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