稲垣吾郎も絶賛 純喫茶で味わう甘~い「ミルクセーキ」と優しい「ナポリタン」

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 SMAPの稲垣吾郎さん(42)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に8月12日、エッセイストの能町みね子さんが出演した。能町さんのエッセイ『能町みね子の純喫茶探訪 きまぐれミルクセ~キ』(オレンジページ)が取り上げられ、同書で紹介されているミルクセーキの美味しい喫茶店を稲垣さんが訪ねた。

■全国のミルクセーキの名店

『きまぐれミルクセ~キ』は能町さんの喫茶店愛にあふれた一冊。能町さんは北海道から発祥の地長崎まで、全国の純喫茶にミルクセーキを求めて訪れた。お店ごとに作り方や味の違いが微妙にあるミルクセーキを各地で堪能し、お気に入りのお店をイラストとエッセイで紹介したのがこの本だ。番組では同書の中から特にお薦めの三店舗を厳選し、能町さん、稲垣さん、外山惠理アナウンサー(40)の三人で巡った。

■ミルクセーキだけに注目した理由

 一軒目は牛込榎町(東京都新宿区)にある「喫茶 すーぱーみるく」。印刷所の二階にある同店は、家庭のリビングに来たかのようなホッとする空間。目の前でミルクセーキを作ってもらい一口飲んだ稲垣さんは「こんな感じでしたっけ? 美味いねえ」となかなか飲む機会のないミルクセーキに舌鼓を打った。

 ここで能町さんはミルクセーキだけに着目した一冊ができた理由を明かした。純喫茶が好きだという能町さん。しかしコーヒーが飲めないと告白。そこで子どもの頃から好きだったミルクセーキだけで純喫茶本を一冊書いてみようと思い立ったと同書誕生のきっかけを語った。

■微妙に違う味

 二軒目は新大塚(東京都文京区)の「KONA」。この店の“ミルクシェーク”はカクテルのようなシェイカーを使って作られる。ミキサーを使うよりも氷が砕けないため濃厚になるという。作り方によって微妙に違う味の差に稲垣さんも感心し、同店の落ち着いた雰囲気も堪能していた。また能町さんは同店のミートソースを隠し味に使ったナポリタンを一緒に食べると、違う美味しさを引き出してくれると熱弁していた。

 三軒目は高田馬場(東京都新宿区)の「ロマン」。レトロなロゴの看板が可愛いロマンは『きまぐれミルクセ~キ』の表紙にもなっている。稲垣さんは「すっごい雰囲気。映画のセットみたい」とクラシックな雰囲気を楽しんでいた。こちらのミルクセーキはバニラアイスにガムシロップが入っているのが特徴。ここでも能町さんは生卵が上に乗ったナポリタン「スパゲッティーロマン」をお薦め。稲垣さんは「すごい好きかも。優しい」と絶賛し、テレビカメラの前ながら何口も食べていた。

■ミルクセーキ人気に火をつけた

 同書発売以降ミルクセーキ人気は高まっており、ロマンでも一日に一杯出るか出ないかのメニューだったのが、十数杯注文がはいることもあるという。放送後のSNSでの感想では、普段は甘いものよりもワインというイメージの稲垣さんが、ミルクセーキを楽しんでいたのが意外な様子。それだけに美味しさが伝わってきたとの声が上がり、「久しぶりにミルクセーキ飲んでみたい」や「吾郎ちゃん絶賛のナポリタン食べたい」「明日友達と行こう!」など本の紹介番組ながらいわゆる“深夜の飯テロ”の様相を呈していた。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。来週のゲストは中村文則さんと桃井かおりさん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年8月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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