もやもやする友達との付き合いを『やめてみた。』 大人気コミックエッセイストが語る

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 8月20日放送のTBS「王様のブランチ」のブックコーナーで漫画家のわたなべぽんさんの『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方』(幻冬舎)が特集された。

■大人気のコミックエッセイ作家が「やめてみた」

 わたなべさんは自身のダイエットの記録を綴った『スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました』(KADOKAWA)や汚部屋解消を目指した『ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました』(KADOKAWA)など実録コミックエッセイで大人気。

 わたなべさんは今作では「コンビニのちょこちょこ買い」「毎晩のビールや夜更かし」など普段の生活や身の回りで当たり前のように行っているが、「ひょっとしたら無駄かも」と感じたものをやめてみたという。そんな生活に挑戦したら、少しずつ生きるのが楽になったというのだ。同作ではやめた31の事柄を取り上げコミカルに描いている。

■もやもやする友達づきあいをやめてみる

 番組に出演したわたなべさんは「生活が変わるのは何か新しいことを始めるときだった。しかし最近はやめることで変わってくることが多かった」と今作を書いたきっかけを語った。そしてわたなべさんの自宅で炊飯器や掃除機などの使用をやめたシンプルな生活が披露された。

 そんななか、今作の中でも読者から一番反響が大きかったのが「もやもやする人間関係」をやめてみたという項目だと紹介された。自分勝手な友人に振り回されていたわたなべさんは、その友人との付き合いを「ちょっとだけお休みしてみた」ところすごく楽になったという。それまでは友達をなくさないように頑張ってしまっていたが、自分が会いたい時に会うというスタイルに切り替え、自分の為に時間を使いだした。すると嘘のようにもやもやが晴れたというのだ。

 それを聞いた番組MCの新川優愛さん(22)は「私は人付き合いが多い方じゃないんですけど、大切な人に会う時間をつくりたいので、無理に広く浅くというのを考えないようにというのはあります」と語っていた。

■自分の再構築

 わたなべさんは最後に、「やめてみた」とはいうものの、なんでもやめてしまうわけではなく「本当に自分に必要なモノは何なのか」を再確認しながら余分なモノをやめてゆく作業だと自説を語った。

 番組解説者の早稲田大学文学学術院准教授の市川真人さんも同書を「自分の中に凝り固まった価値観をどうほぐすか、絵でわかりやすく示してくれる」と「自分の再構築」が進む一冊だと解説した。

王様のブランチ」はTBSにて毎週土曜日9:30から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年8月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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