「シンデレラ城の不動産広告を考える」「辞表に“追伸”を書く」 642のお題に答え文章の達人に

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 作家の高橋源一郎(65)さんが司会を務めるNHKラジオ第1の「すっぴん!」(9月9日放送回)のコーナー「源ちゃんのゲンダイ国語」で、『642文章練習帳: TINY THINGS TO WRITE ABOUT』サンフランシスコ・ライターズ・グロット[著](クロニクルブックス・ジャパン)がとりあげられた。

■642のお題に答え文章の達人に

 同書はアメリカ、サンフランシスコの人気出版社「クロニクルブックス」が出版した文章練習ノートの日本語版。プロのライターたちが厳選した642のお題に沿って文章を書き進めることで、誰でも文章の達人になれるとの触れ込みだ。

 自身も大学で文章を教えている高橋さんは同書を「非常によく出来ております」と絶賛。文章の練習をする場合、大事なのは「お題」だと力説した高橋さん。生徒に出す適切なお題にいつも悩んでいる高橋さんは、642もの見事なお題に脱帽していた。

 出題されるお題の一部を紹介すると、
「辞表に“追伸”を書いてください」「スパイが日常生活の中であなたの“フリ”をすることになりました。注意事項を書いてください」「フランケンシュタインがアカデミーの主演男優賞を受賞した際のスピーチをどうぞ」「財布のなかに下の白い部分がこう書かれている20ドル札があります。なんと書かれているでしょう」など。ひねりの効いたお題が642題収録されている。

■シンデレラ城の不動産広告を考える

 番組では高橋さんとパートナーの藤井彩子アナウンサー(47)がいくつかのお題に挑戦した。「おとぎ話に出てくる家(ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家、青髭公の城など)が売りに出されるとして、その不動産広告を書いてください」とのお題に、藤井さんは「シンデレラに出てくる城」を宣伝。

「城の象徴の大階段は靴が簡単に脱げる不思議設計! ベルベットとクッションが仕込んであり、ガラス素材でも壊れることがなく安心です! 近所の大時計が深夜12時大きな音でなり、来訪者が終電を逃すことがありません」等々の可笑しくも本格的な不動産広告のような出来栄えで、高橋さんを唸らせていた。

■ひねった設問の効用とは

 高橋さんは「おとぎ話のディティールを考えることで文章が上手くなる」とこのお題の効用を紹介していた。また設問にひねりがあり「普通はないパターンを考えることになる。常識から外れた答えを繰り返してゆくことで文章が上手くなってゆく。いいやり方だと思う」と絶賛していた。

 最後に高橋さんは「自分の趣味を仕事のように紹介してください」とのお題に競馬を仕事に見立て、「馬の体つきをチェックし、持参した資料を読み込み、特別な用紙に調査した内容を書きこみます」と説明し藤井アナを爆笑させていた。

「すっぴん!」はNHKラジオ第4放送にて月曜から金曜8:05から日替わりのパーソナリティーで放送中。高橋源一郎さんは金曜日を担当している。「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーはNHKラジオ第1のウェブサイトのストリーミング放送(http://www.nhk.or.jp/suppin/streaming.html)でも聞くことができる。

Book Bang編集部
2016年9月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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