話題の『〆切本』特殊なジャンルながら1万8千部突破でランクイン【エッセイ・ベストセラー】

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 9月11日~9月17日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、第1位は5週連続で佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』が獲得した。

 第2位は伊集院静さんの人気シリーズ第6弾『不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life』。第3位にはネットを中心に話題の『〆切本』がランクイン。夏目漱石から村上春樹、西加奈子まで90人の書き手の〆切にまつわる小文を集めた一冊。同書に収められた〆切逃れの言い訳について、作家の高橋源一郎さんもNHKラジオ第一の番組「すっぴん!」で「この手があったのか」と言及するなど、現役作家からの注目も高い。左右社ウェブサイトによると1万8千部を突破した模様。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。

「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484

2位『不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life』伊集院静[著](講談社)

 不運と思うな。誰しもがつらい時間と遭遇しているのが人生だ。それでも懸命に生きていけば必ず、君に光を与えてくれる。その時、君は、あの時間が不運だとは思わないはずだ。(講談社ウェブサイトより抜粋)140万部を突破した人気シリーズの第6弾。弟や前妻の夏目雅子さんとの死別を経験した伊集院さんが、不幸と出くわしたときの心構えを説いた、感動の一冊。

3位『〆切本』夏目漱他[著](左右社)

「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」「鉛筆を何本も削ってばかりいる」追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント!(左右社ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『強父論』阿川佐和子[著](文藝春秋)

5位『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』栗原類[著](KADOKAWA)

6位『大人の流儀』伊集院静[著](講談社)

7位『三谷幸喜のありふれた生活14 いくさ上手』三谷幸喜[著](朝日新聞出版)

8位『こんなところに神様が…… (毎日、ふと思う15 帆帆子の日記)』浅見帆帆子[著](廣済堂出版)

9位『漂うままに島に着き』内澤旬子[著](朝日新聞出版)

10位『サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣』エスター・ヒックス[著](ナチュラルスピリット)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間9月11日~9月17日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年9月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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