稲垣吾郎「本当の僕のことなんて誰もわかってないよ!」世間のイメージとのギャップに苦笑い

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 SMAPの稲垣吾郎さん(42)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に映画監督・小説家の西川美和さん(42)が出演した。どちらのジャンルでも才能を発揮する西川さんが映画と小説の違いについて語った。

■映画監督であり小説家

 西川さんは2003年「蛇イチゴ」で28歳で脚本・監督デビュー。その後も長編映画では原案、脚本、監督を務め、数々の映画賞を受賞。また小説でも『きのうの神さま』(ポプラ社)『永い言い訳』(文藝春秋)で2度の直木賞候補となっている。

 しかし番組で西川さんは「本業は映画監督」と言い切った。西川さんは学生時代から映画を観るのも文章を書くのも好きだったという。就職活動で出会った是枝裕和監督(54)に声をかけられたのが、映画の世界に入るきっかけで、是枝監督がいなければ「絶対になってなかった」と運命的な出会いを明かした。

■映画は妻、小説は愛人

 西川さんが映画をもとにした小説は、登場人物の描かれなった背景を語ったり、映画とは時間軸をずらして描いたものなど、単純に映画をノベライズしたものではない。西川さんは「シナリオにしていることは準備をしていることのごく一部」だという。シナリオを書く際に登場人物の家系図や履歴書、どの町に住んでいるか、家の間取り図まで準備をしている。エピソードも色々と考えてあるが、映画は時間が限られており、描けなかったエピソードを小説に活かしている、と明かした。

 そして西川さんは「映画は妻。小説は愛人」と自分の中での役割を告白。「映画は関わる人も多く、家長のような役割で背負って行かなければならない。小説は楽しい。でも楽しいのは映画を軸にしているから。その楽しさが私にとって大切」と両方が必要だと解説した。

■突然家族を失った人々のその後

 最新刊『永い言い訳』は小説から書き始めた。同書の主人公は長年連れ添った妻をバス事故で亡くしたもののその死を悲しむことができない小説家。同じ事故の被害者の家族と出会い、交流を始める。人間の関係の幸福と不確かさを描いた一作だ。

 西川さんは同作を描くきっかけを東日本大震災にあると話す。突然家族を失った人たちの中には後味の悪い別れを迎えた家族もいただろうと想像をめぐらしたという。それでもその後残された人々の人生は続いてゆく。それをどうやって立て直してゆくんだろう、と着想のきっかけを語った。

■僕のことなんて誰もわかってない!

 そして稲垣さんと番組アシスタントの外山惠理アナウンサー(40)が主人公が妻と口論をするシーンを朗読。自意識の強すぎる主人公が人前で本名で呼ばれることを嫌がり「俺の面子なんてどうだっていいと思ってますよね」と怒るシーンを稲垣さんが読みあげると、西川さんは「言ってそう……」と呟いた。

 それを聞いた稲垣さんは「本当の僕のことなんて誰もわかってないよ! 世間のパブリックイメージの通りに演じただけだよ!」と笑いながら抗議。しかし外山アナに「吾郎さんっぽいなって思った」と言われると「僕もちょっと思った。面白かったですよね」と苦笑いをしていた。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は10月20日、ゲストは落語家の桂歌丸さん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年9月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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