「寝てないアピール」をしてくる人に「寝れば?」はNG 正しい褒め方は“持ち上げ喜ばせろ”!

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 作家の高橋源一郎(65)さんが司会を務めるNHKラジオ第1の「すっぴん!」(9月23日放送回)のコーナー「源ちゃんのゲンダイ国語」で、欠点をいかに褒めるか、に特化したマナー本『正しいブスのほめ方 プレミアム』(宝島社)が取り上げられた。

■褒めフレーズがいっぱい

『正しいブスのほめ方 プレミアム』は社交辞令を深く追究した一冊。褒めるところがない、または褒めどころが難しい、等々の面倒な相手もイチコロの「褒め方」を徹底的に追究している。人間関係の「困った」を一発で解決する70の社交辞令集だ。

 高橋さんはこのタイトルには「いかがなものか」と苦笑しながらも、書店で手に取り読んでみたら面白かったと同書から何例かを紹介した。

■忙しぶる人に「帰ったら?」とは言ってはいけない

 まずは「忙しぶる人の正しい褒め方」。あなたのまわりにも一人いるはず。忙しすぎて眠れない、今年ベッドで寝た記憶がない、と毎日ぼやいている人。そこまで忙しいとなれば体調にも影響がでそうなものだが、見た感じ健康そのもの。筆者はその理由を「言うほど忙しくない」からだと分析する。

 彼らが実際に忙しい理由を誰も知らない。忙しくない人より雑談が多い。気付かれ待ちの独り言が多い。忙しさの内訳をよくよく聞くと「それも予定にいれるかね?」というようなものも入っていたり、要領の悪さが浮き彫りになったり……。なぜそれでも忙しぶるのかというと、彼らはその忙しさが単純にカッコイイと思っているのだ。

 だからといって「カッコイイ!スゴイ!」と褒めてしまうと一日一回だった忙しい自慢が更に増えるので、それを減らせるような褒め方を考えればいいと著者は述べる。彼らは「出来る感」を出せればいいわけで、そんな彼らを上手く転がす褒め方をレクチャーする。

「いったいいつ寝てるんですか?」とこれ以上のアピールを抑制したり、「プライベートってほとんどないんじゃないですか?」等が上手い褒め方だとあげられている。

 著者は注意点として、彼らに的確なことを言ってはいけない、と述べる。「帰ったら?」「じゃあ少し寝れば?」と言っても彼らはただすごいだろと思わせたいだけなので、そんな的確な言葉を求めてはいない、と高橋さんは読みあげ「なかなか鋭いよねえ」と感心していた。

■われわれの社会は矛盾に満ちている

 また「不幸自慢をする人」に対し、不幸話を掘り下げてやり、「それ映画に出来ますよ」などと褒めてやると喜ばれる。いい年をしてアーティストや役者、お笑い芸人などを目指す「アラフォー夢追い人」には「なんか頭のどっかぶっこわれてる」とオンリーワンさを持ちあげてやると喜ぶ、と残酷な褒め方が紹介された。

 高橋さんは同書は褒められる側の困った人たちの分析も優れていると述べ、美しい社交辞令を覚えるだけではなく「われわれの社会は矛盾に満ちているというのを考えさせられます」とライトな外装に似合わぬ深さを賞賛した。番組アンカーの藤井彩子アナウンサー(47)も「社会の闇を凝縮したような一冊」と苦笑していた。

「すっぴん!」はNHKラジオ第1放送にて月曜から金曜8:05から日替わりのパーソナリティーで放送中。高橋源一郎さんは金曜日を担当している。「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーはNHKラジオ第1のウェブサイトのストリーミング放送(http://www.nhk.or.jp/suppin/streaming.html)でも聞くことができる。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年9月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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