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- 最後の秘境東京藝大 : 天才たちのカオスな日常
- 価格:1,540円(税込)
フリーアナウンサーの赤江珠緒さん(41)がパーソナリティーを務めるTBSラジオの番組「たまむすび」のコーナー「おもしろい大人」に10月13日、小説家の二宮敦人さんが出演した。二宮さんの著書『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』(新潮社)が取り上げられ、赤江さんが藝大の入学試験に挑戦したらという話題で盛り上がった。
■ノンフィクションとしては異例の売り上げ
『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』は、天才たちが集う「芸術界の東大」をとりあげたノンフィクション。二宮さんの妻は現役の藝大生。奥様の発想の面白さに興味を惹かれ、他の藝大生の取材も始めたという。才能が試される特異な入学試験や専攻ごとの藝大生の特徴、音校(音楽学校)と美校(美術学校)の違いなど、藝大のカオスな実情が描かれている。同書は現在Amazonの高等教育部門でベストセラー第1位となっており、ノンフィクションとしては異例の発行部数5.5万部に到達している。
■「かぶれる!」可哀そうな漆芸専攻
藝大には様々な専攻科があり、番組パートナーのピエール瀧さん(49)が「美術学部というと油絵や彫刻などを想像する」と話を振ると、二宮さんは工芸科の漆芸研究室を紹介した。ひたすら漆を扱う研究室では、漆が舞っており入るだけでかぶれる人もいるという。また工芸科には陶芸や彫金、染織などの専攻があり、科のなかでバレーボール大会があるという。その際漆芸専攻の学生がボールをトスすると皆「かぶれる!」とそのボールから逃げだすというエピソードも学生から聞かされたと明かした。
■赤江さん「天狗の面をかぶり『滋養強壮』」
また藝大は東大以上の入試倍率を誇る難関としても知られ、美校は3年程度の浪人はあたりまえ。5浪6浪して入学してくる学生もおり、その入学試験の難しさと特異さも話題となった。あるときの入学試験では「人を描きなさい」との問題だけで2日間の時間が与えられた。また音校では「『全音符』の書き順を書きなさい」との問題も出たという。
そして「自分の仮面を作りなさい。その仮面を装着した時のつぶやきを100字以内で書きなさい」との問題もあったという。翌日その仮面をかぶり、係りの者がつぶやきを読み上げ、それを採点するという試験だった。
その問題に赤江さんは「正解がわからない」と嘆きながらも自分だったら「天狗の面」をつくると答え、さらにつぶやきは「滋養強壮」と答えた。ピエール瀧さんに「下ネタかよ。国立大学の入試!」とツッコまれ一同爆笑していた。
「たまむすび」はTBSラジオにて月曜から金曜13:00から放送中。「おもしろい大人」のコーナーはTBSラジオのウェブサイト(http://www.tbsradio.jp/82167)でも聞くことができる。
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