-
- 高橋宣行の発想筋トレ : クリエイティブ・エンジンの鍛え方
- 価格:1,650円(税込)
センスって何だ?
美的感覚やある種の才能の欠如を自覚して、「おれにはセンスがないから」とあきらめていませんか? あるいは部下の仕事に満足がいかず「あいつの発想にはセンスがない」と断じたりしていませんか?
私たちは「センスの良し悪し」を、生まれ持っての感覚に由来するように考えがちです。しかし、元・博報堂の制作部長で「発想法」に関する多数の著書を持つ高橋宣行氏は、最新の著書において「人と違う発想を生み出すためのキーとなるのがセンス」としたうえで、こう言います。
「センスは、天性のものじゃない!」
本当ですか? でもそもそも、「センス」とは何か、わかっているようで実はわからないのですが。高橋さんの定義を聞いてみましょう。
仕事や暮らし……モノゴトのすべてに関わっているのがセンスです。そこで私は、センスを「微妙な違いを感じとる感覚」と解釈。モノゴトの微妙な違いに気づき、感じ、嗅ぎわけられる感覚の総体と考えます。(中略)「センスがいい、悪い」は、白か黒か、ゼロか100かがわかることではなく、実は「微妙」を認知したり、分別したり、感じ取れるかどうかで評価されるものです。それは勘がいいともいわれます」
(『高橋宣行の発想筋トレ』以下同書、18ページより)
センスがない人はいない!
なるほど、「微妙を認知」「勘がいい」……。そう聞くとやはり、センスの良し悪しは生まれ持っての感覚がものをいうような気がしますが、高橋氏は言下に否定します。
アートディレクターの水野学氏は、「センスがある人はいるが、センスがないひとはいない。ないのは知識です」と。まさに言い得て妙。あえて「ない」としたら、その原因はモノゴトを知らない、経験が乏しい、につきます。
(同書30ページより)
つまり、私たちが自分にセンスがないと感じる原因は、知識と経験の不足にあるわけですね。それならあきらめることはない。未知なものを見たり、聞いたり、読んだり、体験することで得た知識や体験がベースになってセンスとして表れるなら、センスは誰でも磨けるもの、ということになります。
株式会社日本実業出版社のご案内
ビジネス書、教養書、実用書を中心とした書籍を出版している日本実業出版社の公式サイト。新刊情報を中心に、読者のみなさまに役立つ本の情報をお届けします。また著者インタビューやイベントレポートなど、書籍にまつわるここだけの話を特集・記事にてお読みいただけます。
関連ニュース
-
精神医学界のアイドルは高田純次? 最強の引き寄せ力を持つ「おめでたい人」|あの人の憧れの一冊 第2回
[ニュース/こんな本を読んできた/特集・インタビュー](自己啓発/倫理学・道徳)
2016/06/06 -
【新書・ベストセラー】百田尚樹『鋼のメンタル』が連覇 3位は「大本営発表」の嘘に迫った一冊がランクイン
[ニュース](自己啓発/日本史/経営・キャリア・MBA/倫理学・道徳)
2016/08/27 -
後悔のない最後を迎えるには――25万部突破のロングセラーが3位に返り咲き!【新書・ベストセラー】
[ニュース](自己啓発/哲学・思想/日本史/経営・キャリア・MBA/倫理学・道徳)
2016/09/01 -
【手帖】学術系6文庫が共同フェア
[リリース](外交・国際関係/哲学・思想/軍事/世界史/社会学/生物・バイオテクノロジー)
2016/01/21 -
【手帖】東大生がブラック企業の見分け方を出版
[リリース](経済・社会小説)
2016/04/05