「センスがないから」はウソ。それはモノゴトを知らないだけだ――「質こそ量」の発想力トレーニングとは

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「メディアウォッチングA」で新しい兆しを感じるキーワードを発見したら、次のステップは「選ぶ」から「創る」。コンセプトメイキングの発想訓練、「メディアウォッチングB」に移ります。

メディアウォッチングB

テーマは、「新しい価値づくりをしよう」です。
選ばれた複数のキーワード(情報)を組み合わせ、新しい関係、新しい価値を創ってください。

(同書92ページより)

2016.10.18_6
『高橋宣行の発想筋トレ』93ページより

Aで選ばれたキーワードを2~3本組み合わせ、新しい価値あるもの、ユニークなサービス、これから動き出しそうなビジネスなどを考えてみよう、というトレーニングです。

STEP3. 「人間中心」の発想センスを磨く

いかに独創的な発想であっても、そこに人間に対する心くばりがなければ無意味です。いま、そしてこれからのビジネスでは、人間を思いやる感覚の差が、企業の競争力の違いになります。

例えば「イオングループ」は、働く女性の子育てニーズに応えようと、ショッピングセンターを活用し育児支援のインフラづくりをすすめています。これが人間中心の発想センスであり、競争力の源泉なのです。

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高橋氏が育ったコピーライターの世界では、伝統的に、とにかく量を書かせる訓練が行われています。「脳内破壊の100本ノック」ともいわれるそのトレーニングの目的は、新人に対して「知識も体験もない」ことを自覚させるためです。「発想センス」を磨くための訓練も同様です。「これからは『量こそ質』」と高橋氏は言います。

「センスがないから」とあきらめるのは意味がありません。他人や他社との違いを生み出すためには、「好き」を極め、「未知」に分け入ってどんどんインプットしましょう。「センス」はだれでも磨くことができるのですから。

日本実業出版社
2016年10月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

日本実業出版社

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