2015年ピュリツァー賞受賞作『すべての見えない光』がランクイン 新聞書評で絶賛【文芸書・ベストセラー】

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 10月9日~10月15日のAmazonの文芸書売り上げランキングが発表され、第1位は音楽グループAAAのドキュメント小説『あのとき、僕らの歌声は。』が獲得した。9月14日の発売以来、5週連続でのベストセラー1位となった。

 第2位は第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』。第3位は哲学エンターテインメント小説『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『すべての見えない光』。2015年のピュリツァー賞受賞作。10月9日の朝日新聞の書評で作家の円城塔さんが「ひとつひとつの段落を読み終えるのが惜しくなる小説がある。本書はそんな、たぐいまれな作品のひとつである。」と絶賛。9月25日の読売新聞の書評でもライフネット生命保険会長の出口治明さんも「細部に至るまで神経が行き届いていてどのページも美しい絵を見るようだ。」と描写の美しさを讃えている。

1位『あのとき、僕らの歌声は。』AAA[著](幻冬舎)

 AAAデビュー11周年記念ドキュメント小説。 「これまでのAAAの活動で、もっとも記憶に残っている出来事はなんですか?」 メンバーへの個別インタビューを元に構成した、落涙必至のドキュメント小説、ここに完成! 今だからこそ伝えたい、大切な記憶がある――。 数多の挫折や痛みを乗り越えてきた7人の、希望と絆の物語。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『コンビニ人間』村田沙耶香[著](文藝春秋)

 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて……。現代の実存を軽やかに問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。第155回芥川賞受賞。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは写真家の長島有里枝さんと、文芸ジャーナリスト佐久間文子さん、書店員さんによる書評が掲載されている。
長島有里枝さん(写真家)レビュー

異質な自分をめぐって

社会生活のあらゆる場で、自分が「異質」だと思い知らされているのに、自分のなにが「悪い」のかはいつまでたってもわからない。芥川賞に決まったこの作品の主人公を通して、見えてくるのは自分にも馴染(なじ)み深い、そんな世界だ。…
http://www.bookbang.jp/review/article/516453

佐久間文子さん(文芸ジャーナリスト)レビュー

ひっそり異議を唱える芥川賞受賞作『コンビニ人間』

「コンビニ人間」と聞いて、あなたはどういう人間を想像するだろう。他人に都合よくつかわれる人? いつもコンビニにいる人? それともコンビニのご飯ばかり食べている人だろうか。
 本書の主人公、三十六歳独身の恵子はそのいずれにも当てはまる、べテランコンビニ店員である。一つの店舗に十八年という勤続期間の長さは「コンビニのバイト」というどこの街にもいる透明な存在に特別な重みを与え、バイト仲間や学生時代の友人からの「なぜ?」という質問を誘発してしまう。…
http://www.bookbang.jp/review/article/517103

渕書店さんレビュー

「人生それぞれ。何が悪い?ゴーゴー!!」

主人公の周囲に対する冷めた温度感は読者を妙に安定させる。清々しくて心地いい。社会学的見地から読めばまた別の読みかたも生まれるのであろうがそんな読み方はしなかった。彼女の生きざまを「障害」とみる見方もあるし、彼女の周囲はそう考えるわけだが――。…
http://www.bookbang.jp/review/article/517515

3位『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる[著](ダイヤモンド社)

ニーチェ、サルトル、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパース!あの偉大なる哲学者たちが、現代的な姿になって現れ、高校二年生の主人公アリサに、“哲学する“とは、何かを教えていく小説。(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『すべての見えない光』アンソニー・ドーア[著](新潮社)

5位『終わった人』内館牧子[著](講談社)

6位『サイレント・ブレス』南杏子[著](幻冬舎)

7位『KZ’ Deep File 桜坂は罪をかかえる』藤本ひとみ[著](講談社)

8位『QJKJQ』佐藤究[著](講談社)

9位『カエルの楽園』百田尚樹[著](新潮社)

10位『デトロイト美術館の奇跡』原田マハ[著](新潮社)

Amazon文芸書売り上げランキングより 集計期間10月9日~10月15日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年10月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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