ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で注目 星野源のエッセイが人気【エッセイ・ベストセラー】

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 10月9日~10月15日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、第1位はモデルの栗原類さんの自伝『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』が獲得した。

 第2位は佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』。これまで8週連続で1位を獲得していたがついにランクダウン。第3位は宝島社の雑誌「オトナミューズ」の人気エッセイ『ここからは、オトナのはなし』がランクインした。

 4位以下で注目は6位にランクインした『蘇える変態』。10月11日にスタートしたTBSのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で準主役を務めている歌手で俳優の星野源さんが2014年著したエッセイ。突然の病に倒れ死の淵をさまよった星野さんの闘病生活や、マルチに活躍するその舞台裏を明かした一作。また星野さんのエッセイは文庫でも出版されており、『そして生活はつづく』(文藝春秋)と『働く男』(文藝春秋)の2冊の売れ行きも好調だ。ドラマの視聴率は第1話10.2%、第2話が12.1%と好スタートを切っており、星野さんへの注目が高まっていることが伺える。

1位『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』栗原類[著](KADOKAWA)

8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。同じ障害がありながら、いつも僕を信じて導いてくれた母。そしてアメリカの「発達障害」に対するおおらかな環境と、学んだ英語が自信を持たせてくれたこと。されて嫌なことを人にはしないと決めた、人として愛される生き方など。ADDの特徴である衝動性を抑え、苦手なコミュ力を克服し、モデル・タレント・役者として歩んできたこれまでの道のりを語る。誰もが輝けるヒントがみつかる!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

2位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。
ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂・書店員)レビュー

「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。 「進歩」した「文明社会」に対する違和感。「進歩」の代償として失われていく人の「情」、そんな世への嗟嘆。時にユーモアを交えつつ、「卒寿?ナニがめでてえ!」「いちいちうるせえ!」と弛んだ世の中を一喝する。そんな名エッセイ28編。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484

3位『ここからは、オトナのはなし』LiLy[著](宝島社)

女性の心の代弁者、人気作家LiLy5年ぶりのエッセイ。いつの間にか周りも自分も変わっていっていることにふと気づく30代。等身大の女性の結婚、恋愛、仕事、夫婦、セックスなど日々起こっている日常が赤裸々に語られています。脚色されたキラキラしたものとは違ったリアルなオトナの女性の姿がここに。(宝島社ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『〆切本』夏目漱石他[著](左右社)

5位『強父論』阿川佐和子[著](文藝春秋)

6位『蘇える変態』星野源[著](マガジンハウス)

7位『EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)』Naho&Maho[著](TOブックス)

8位『三谷幸喜のありふれた生活14 いくさ上手』三谷幸喜[著](朝日新聞出版)

9位『今日という一日のために』近藤 勝重[著](幻冬舎)

10位『帰ってきた 日々ごはん〈2〉』高山なおみ[著](アノニマ・スタジオ)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間10月9日~10月15日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年10月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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