女優の杏が「ごちそうさん」「花咲舞」から結婚、出産までを綴ったエッセイ集がランクイン【エッセイ・ベストセラー】

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 10月23日~10月29日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、第1位は佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』が獲得した。

 第2位はモデルの栗原類さんの自伝『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』。第3位は産経新聞の元記者による『変見自在 朝日は今日も腹黒い』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした女優の杏さんの『杏の気分ほろほろ』。朝日新聞デジタルで月1回連載されていたコラムが書籍化された。2013年のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」から始まり「花咲舞が黙ってない」「デート~恋とはどんなものかしら~」まで、女優として駆け抜けた杏さん。そして結婚、出産と人生のあらたなステージへと進んだ3年半の日々が綴られている。初主演映画「オケ老人」の撮影裏話も明かされている。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。

ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂・書店員)レビュー

「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。 「進歩」した「文明社会」に対する違和感。「進歩」の代償として失われていく人の「情」、そんな世への嗟嘆。時にユーモアを交えつつ、「卒寿?ナニがめでてえ!」「いちいちうるせえ!」と弛んだ世の中を一喝する。そんな名エッセイ28編。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484

2位『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』栗原類[著](KADOKAWA)

 8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。同じ障害がありながら、いつも僕を信じて導いてくれた母。そしてアメリカの「発達障害」に対するおおらかな環境と、学んだ英語が自信を持たせてくれたこと。されて嫌なことを人にはしないと決めた、人として愛される生き方など。ADDの特徴である衝動性を抑え、苦手なコミュ力を克服し、モデル・タレント・役者として歩んできたこれまでの道のりを語る。誰もが輝けるヒントがみつかる!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

3位『変見自在 朝日は今日も腹黒い』髙山正之[著](新潮社)

 怒鳴る、威張るは当たり前。批判する相手には、殴り込みも厭わない。不勉強で思い込みが激しい。そんな記者が記事を書くとどうなるか―。常に対峙してきた著者だからこそ知る”あの新聞”のイヤらしさを一挙大放出!本日も反省の色ナシ。新聞界の「裸の王様」の実態を教えます!(新潮社ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『蘇える変態』星野源[著](マガジンハウス)

5位『〆切本』夏目漱石他[著](左右社)

6位『杏の気分ほろほろ』杏[著](朝日新聞出版)

7位『ザ、コラム』小田嶋隆[著](晶文社)

8位『病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉』樋野興夫[著](幻冬舎)

9位『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』五木寛之[著](PHP研究所)

10位『ここからは、オトナのはなし』LiLy[著](宝島社)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間10月23日~10月29日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年11月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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