小林秀雄と人生を読む夕べ【その5】歴史と文学(第3回/全6回)

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 日本の近代批評の創始者・確立者として大きな足跡を残した小林秀雄は、深い思索と歯切れのよい文章で“人生の教師”としても仰がれ慕われました。その小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を味わっていく集いです。

 ご案内は、編集担当者として小林秀雄にじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延です。前半50分は各回の対象作品について池田がお話しします。後半40分は出席者全員での茶話会とし、毎回la kaguカフェがご用意するお茶とお菓子をお楽しみいただきます。池田が質問にお答えしたりしながら、座談の名手でもあった小林秀雄をより身近に感じるひとときを過ごします。

「小林秀雄と人生を読む夕べ」の第5シリーズ<歴史と文学>の第3回は、タイトルもずばりの「歴史と文学」(新潮社刊「小林秀雄全作品」第13集所収)を取り上げます。

 小林秀雄はこの作品の中で大要このようなことを言っています。

「歴史は、人間の興味ある性格や尊敬すべき生活の事実談に満ち満ちている。そこには日本の伝統の機微、日本人の生活の機微がいくつも見え隠れしている。歴史を読む、学ぶとは、そういう『機微』に直接ふれて、私たちが現代を生きるうえでの糧とすることなのだが、しかしそこをわざわざそうではなくさせる歴史の本や教科書が大手をふってまかり通っている。たとえば歴史は事実でなければならぬ、客観的でなければならぬと言う。そんなことはない、たとえばゲーテは、自分に過去の英雄が立派だと信じられさえすれば、彼に関する歴史が伝説や作り話に過ぎなくても一向差支えない、そんな作り話をそのまま信じるほど吾々も立派であってよいではないか」

 そして、そういう事例をたくさん引いて、歴史の機微に生々しくふれるにはどうすればよいかを示します。

 歴史といかに向き合うべきか。小林秀雄を通して、歴史を見る眼、歴史との付き合い方の素養を培いましょう。ぜひお集まりください。

■日時:2016年12月15(木) 18:50~20:30
■会場:la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
■参加方法:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/015d10yj34i1.html

*日程と味読作品 作品名末尾の( )内は新潮社刊「小林秀雄全作品」の所収巻

2016年10月20日 満洲の印象(11)<終了>
2016年11月17日 事変の新しさ(13)<終了>
2016年12月15日 歴史と文学(13)
2017年 1月19日 私の人生観(17)
2017年 2月16日 年齢(18)
2017年 3月16日 対談・歴史について(28)

☆いずれも各月第3木曜日、時間は午後6時50分~8時30分を予定していますが、やむを得ぬ事情で変更する可能性があることをご了承ください。

小林秀雄(こばやし・ひでお)
明治35年(1902)4月、東京に生れる。昭和4年(1929)27歳の夏、「様々なる意匠」によって文壇にデビュー、以来ほぼ半世紀、日本の近代批評の創始者、確立者として歩み続けた。昭和42年11月、文化勲章受章。昭和58年3月死去、80歳。

池田雅延(いけだ・まさのぶ)
昭和45年(1970)、新潮社に入り、「本居宣長」をはじめとする書籍の編集を通じて小林秀雄の肉声を聞き続けた。小林亡き後も第5次、第6次「小林秀雄全集」を編集、第6次全集では本文を新字体・新かなづかいで組み、全作品に脚注を施すなどの新機軸を打ち出した。

2016年11月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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