93歳の小説家・佐藤愛子さんが「ゴロウ・デラックス」でSMAP稲垣吾郎さんと共演【エッセイ・ベストセラー】

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 11月13日~11月19日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、第1位は佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』が獲得した。

 第2位はTBSの火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で話題の星野源さんの『蘇る変態』。第3位は小説の書き出しのみを416本集めた『挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集』となった。

 1位の『九十歳。何がめでたい』は8月の発売以来ほぼ3位以内にランクインし続けるロングセラー。9月に発売された新書『人間の煩悩』(幻冬舎)も同様にロングセラーとなっている。著者の佐藤愛子さんは12月1日(木)深夜0時58分から放送のTBSの読書バラエティー番組「ゴロウ・デラックス」への出演も決定しており、2016年後半の出版業界で大きな話題となっている。

 3位の『挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集』は10位にランクインした『書き出し小説』の第二段。11月10日放送のテレビ朝日の番組「アメトーーク!」の「読書芸人」企画でオアシズの光浦靖子さんが『挫折を経て、猫は丸くなった。』をオススメして話題となり、一冊目の『書き出し小説』もランクインとなった。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。

ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂・書店員)レビュー
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「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。 「進歩」した「文明社会」に対する違和感。「進歩」の代償として失われていく人の「情」、そんな世への嗟嘆。時にユーモアを交えつつ、「卒寿?ナニがめでてえ!」「いちいちうるせえ!」と弛んだ世の中を一喝する。そんな名エッセイ28編。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484
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2位『蘇える変態』星野源[著](マガジンハウス)

 資生堂アネッサCMソング「夢の外へ」、「知らない」と立て続けにヒット。アルバムもオリコンチャートを賑わせ、主演舞台に主演映画とうなぎのぼりの人気のさなか、2012年末にくも膜下出血で入院。手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。アルバム制作や撮影現場などの”ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

3位『挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集』 天久聖一[編](新潮社)

 一瞬で読めて、無限に広がる416の物語。「彼女の頬を、マウスカーソルで撫でた」「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」――提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小説」。416本の異なるストーリーがあなたを魅了する!(新潮社ウェブサイトより)

 4位以下は次の通り。

4位『東京を生きる』雨宮まみ[著](大和書房)

5位『ブスの本懐』カレー沢薫[著](太田出版)

6位『杏の気分ほろほろ』杏[著](朝日新聞出版)

7位『〆切本』夏目漱石他[著](左右社)

8位『ここからは、オトナのはなし』LiLy[著](宝島社)

9位『変見自在 朝日は今日も腹黒い』髙山 正之[著](新潮社)

10位『書き出し小説』(新潮社)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間11月13日~11月19日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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