稲垣吾郎 フェティシズムを告白「しゃべっているときの口とか唇とか……」

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 SMAPの稲垣吾郎さん(43)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に12月16日、映画監督の新海誠さんが出演した。「君の名は。」の映画と小説の違いが語られ、新海監督と稲垣さんはお互いのフェティシズムを告白し合った

■映画も文庫も2016ナンバーワン!

 2016年度ナンバーワンヒットを記録した映画「君の名は。」。新海監督自らが手がけた小説版『小説 君の名は。』(KADOKAWA)も145万部と今年の文庫ナンバーワンのベストセラーとなっている。番組に登場した新海監督は、映画に込めたこだわりの数々や製作秘話を明かした。

■美しく懐かしくもリアルな田舎町

 新海作品に共通する特徴的な美しい風景描写について稲垣さんは「光がいいよね。みんなが好きな光だよね」と絶賛。新海監督は物語の舞台となる美しい自然に満ち溢れた田舎町、糸守町について「僕たちの頭の中にある日本の昔の風景。どこかで見たことあるような、こんな町日本にあるんじゃないかって風景をスタッフと一緒に架空で組み立てていったんです」と明かす。ただしもう一方の舞台である東京が実在の町であるため「糸守が作り上げたものに見えないようなリアリティーのあるところにしようと思った」と解説した。

■小説から映画へのフィードバック

 そして2人の主人公の内面が入れ替わり、田舎に住んでいた少女が初めて東京の街を見るシーンが、稲垣さんによって朗読された。映像では「東京や!」の一言で終わってしまうシーンだが、小説では少女が見た風景と感じた気持ちが細かく丁寧に描写される。新海監督は「映像の方が手っ取り早いところと、文章じゃないと言えないところがある」と違いを語る。

 そして脚本段階では「セリフを言うキャラクターの気持ちまでは考えていないこともあり、流れでセリフを言わせているところがある」と告白した。しかし小説だと「今こういう気持ちだからこの言葉を言っている」と書かなければいけない。キャラクターの心情を再確認しながら描くことで、「この子こういう子だったんだ」と後から発見することもあり、そのときどきの心情を声優陣に伝えることが出来た、と小説から映画へのよい影響について語った。

■吾郎さんのフェティシズムは……

 映画のなかに登場するフェチ要素「口噛み酒」に話は及び、新海監督はキスのメタファーであると告白した。そしてそのシーンには自身のフェティシズムが無意識のうちに入ってしまったのかもしれない、とはにかんだ。

そして稲垣さんにもフェチ要素はないのかと問いかけると、稲垣さんは「匂いはありますよね、その人の匂い。髪の毛の匂いとか」と披露。さらに身体の好きなパーツを聞かれ「しゃべってるときの口とか見ちゃいますね。動き方とか唇とか。それは僕のフェチかもしれない」と大胆な告白をしていた。

 さらに映画準備段階で作られる「ビデオコンテ」についての解説や映画の製作期間中、毎日つけていた制作日誌も公開され、ファン垂涎の貴重な放送となった。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回のゲストは漫画家の秋本治さん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年12月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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