『東京ラブストーリー』から25年 漫画家柴門ふみが「老い」をテーマにしたエッセイを刊行【エッセイ・ベストセラー】

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 1月8日~1月14日のAmazonのエッセイ売り上げランキングが発表され、TBSの火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で話題の星野源さんが3月30日に上梓するエッセイ集『いのちの車窓から』が予約分のみで第1位を獲得した。

 第2位は同じく星野さんの『蘇る変態』。第3位は佐藤愛子さんの人気エッセイをまとめた『九十歳。何がめでたい』となった。

 『いのちの車窓から』は2017年3月30日に発売予定。予約を開始した2016年12月20日以降エッセイランキングで上位をキープし続けている。

 4位以下で注目は5位にランクインした『老いては夫を従え』。漫画家の柴門ふみさんが自らを題材に「老い」について綴った一冊。80年代に大ヒットした漫画『東京ラブストーリー』の続編で25年後の「リカとカンチ」を描いた『東京ラブストーリーAfter25years』(小学館)も12日に発売され、大きな話題となっている。主人公の二人と同じく50代となった柴門さんが歳を重ねることを怖れず、抗わずに楽しむ術を解説した前向きなエッセイとなっている。

1位『いのちの車窓から』星野源[著](KADOKAWA)

 星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に〈書き下ろし〉を加えて単行本化! ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、今、大注目を集める星野源。怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『蘇える変態』星野源[著](マガジンハウス)

 資生堂アネッサCMソング「夢の外へ」、「知らない」と立て続けにヒット。アルバムもオリコンチャートを賑わせ、主演舞台に主演映画とうなぎのぼりの人気のさなか、2012年末にくも膜下出血で入院。手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。アルバム制作や撮影現場などの“ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

3位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは書店員さんによる書評が掲載されている。

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「怒りの書」と帯の紹介文にあります。確かに、文中「!」が頻出します。佐藤先生による「喝!」とでも言うべきエクスクラメーションマークが。 「進歩」した「文明社会」に対する違和感。「進歩」の代償として失われていく人の「情」、そんな世への嗟嘆。時にユーモアを交えつつ、「卒寿?ナニがめでてえ!」「いちいちうるせえ!」と弛んだ世の中を一喝する。そんな名エッセイ28編。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517484
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 4位以下は次の通り。

4位『深爪式 声に出して読めない53の話』深爪[著](KADOKAWA)

5位『老いては夫を従え』柴門ふみ[著](小学館)

6位『I Love Youの訳し方』望月竜馬[著](雷鳥社)

7位『syunkon日記 スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件』山本ゆり[著](扶桑社)

8位『大人に刺さる園児の名言』(東邦出版)

9位『私が決めてきたこと』君島十和子[著](KADOKAWA)

10位『続 聞き出す力』吉田豪[著](日本文芸社)

Amazonエッセイ売り上げランキングより 集計期間1月8日~1月14日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年1月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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