稲垣吾郎が「芸能生活をやってて一番褒められた」と語る仕事とは

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 稲垣吾郎さん(43)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」に2月3日、時代劇研究家の春日太一さんが出演した。春日さんが熱く語る時代劇の魅力に稲垣さんも心動かされる放送となった。

■稲垣吾郎が「一番褒められる」悪役

 時代劇に関する著書を10冊以上も出版しており「時代劇を知り尽くした男」と言われる春日さん。稲垣さんも「この方の知識はハンパじゃない」と紹介し番組はスタートした。

 春日さんは大学院生の頃、京都太秦の撮影所に半年間住みこみ、撮影現場を徹底研究したという。そこで時代劇スタッフの情熱に衝撃を受け、取材を基に本を出版した。番組でも時代劇の魅力をたっぷりと熱く語った。

 稲垣さんも時代劇「十三人の刺客」に狂気を孕んだ暴君役として出演しており、春日さんは「とても評判よかったですからね」と賞賛。すると稲垣さんは「芸能生活をやってて一番褒められるのって『十三人の刺客』」と同作で見せた鬼気迫る演技が思わぬ評判になったことを苦笑しながら打ち明けた。

■鬼才 五社英雄に迫った

 この日の課題図書は『鬼才 五社英雄の生涯』(文藝春秋)。春日さんは「これを書くためにこれまでの本をやってきたと言っても過言ではないくらい」と今作への力の入れようを語る。元々はテレビマンでありながら自らの人生も演出し「虚実入り混じったはったり」と「全身エンターテイナー」の精神で映画に挑んだ五社監督。春日さんは五社監督が映画のスタッフに舐められないように、毎日白いスーツで現場にあらわれたことや、組織に頼らずに生きていくという覚悟をあらわすために背中に彫り物をいれていたという壮絶なエピソードを披露。稲垣さんも「なにもかもが極端。すごいですね生き方が」と目を丸くしていた。

■稲垣吾郎も感動

 春日さんの紹介する時代劇の魅力にはまった稲垣さんは「新しいのもいいけれどやっぱり古い映画も見直したりとか」と若い世代も時代劇を見直すべきだと語ると、春日さんも「新しい発見があると思う。今とは全然違う文化の中でも人間の求めている情念、わくわくするものって変わらないとも思う。それをとんでもなく本気でやってる人たちがいる世界。それは心を打つと思う。皆さんに見てもらいたい」と熱く応えた。稲垣さんは全編を通して伝わってきた春日さんの情熱に打たれ、最後には「なんか感動しちゃったよ」と深く感じ入った様子だった。

 番組終了後春日さんも自身のTwitterで「話した内容に対して稲垣吾郎さんはいつも的確なリアクションをしてくださるので、こちらもかなり乗って話すことができました。」と表明しており2人の会話が放送されていない部分でも盛り上がったことをうかがわせた。また「番組終了後に稲垣さんが食い入るように読まれていたのがこちら」と収録裏話とともに自著『役者は一日にしてならず』(小学館)も紹介している。

ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回2月9日のゲストは三田寛子さん。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年2月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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