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先日公表された、新たな学習指導要領の改定案によると、小学校での英語学習開始時期が、現在の5年生から3年生に前倒しされるそうです。
また、2020年の東京オリンピックを控え、英語をつかった「おもてなし」が様々な場所で望まれています。
多くの人に英語が必要となる時代、英語学習を始めたビジネスパーソンも少なくありません。しかし、そこに立ちはだかるのが「ネイティブが何をいっているのか聞き取れない」というリスニングの壁です。
それは、英語と日本語の根本的な違いが関係しているようです。
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英語と日本語では、そもそも「音のしくみ」が違う
私たちが母国語とする日本語は、単語でもフレーズでも、50音の個々の音の変化が比較的少ない言語です。そのため英語における発音の変化を感覚的につかむことは、難しく感じます。
たとえば「入って」という意味の“Come on in.”。
単語ひとつひとつだと「カム・オン・イン」ですが、実際には文として3つの英単語が連なることで「カモニン」と変化して聞こえます。私たちの「聞き取れない」原因の一つには、こうした私たちがこう聞こえるはずと「思い込んでいる音」と「実際の音」とのギャップがあるのです。
そこで、オックスフォード大学大学院で応用言語学を学び、英語教育のエキスパートとしてメディアや講演等で活躍されている水野稚さんはこのギャップに法則性をみつけ、とくに重要なものを3つにまとめました。
まず英語の「音のしくみ」を理解する。それが、英語をきちんと聞き取るための最初の入り口です。英語の「思い込んでいる音」と「実際の音」のギャップを埋めるために役立つ「3つの法則」をみてみましょう。
「3つの法則」で音のギャップを埋める
法則1, 音が「くっつく」と別の音に変わる
英語では、隣り合う単語の音が「くっつく」ことがあります。
それは「単語の最後の音」と「次の単語の最初の音」が、カタカナの発音で「子音+母音」の組み合わせになったときです。(50音の「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つを「母音」、それ以外を「子音」とします)
たとえば、さきほど紹介した“Come on in.”は、カムの「ム(子音)」と、オンの「オ(母音)」がくっつきます。そのため「m+o」で「モ」のようになるわけです。そして、オンの「ン(子音)」とインの「イ(母音)」がくっついて、「n+i」で「ニ」のように発音。全部足すと、「カモニン」のようになります。
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