娼婦たちから見た戦場 イラク、ネパール、タイ、中国、韓国
内容紹介
世界の姿は、最古の職業・ 娼婦たちが知っている。
<本書に登場する娼婦たち>
●イラク戦争下で生きるパンパンガール
●イラク宮廷にいたロマ・ガジャル
●デウキ。寺に捧げられ娼婦となったネパールの女たち
●インドの売春窟に売られる少女
●ヒジュラ。第3の性の娼婦(夫)たち
●売春カースト・バディ村の少女
●タイ、クーデター下で働く農村出身の娼婦たち
●中国の戸籍なき女、黒孩子
●洋公主、韓国の米兵相手の娼婦
戦争、圧政、貧困。その現場には常に娼婦たちがいた。
国が体裁を整えるとき、はじめに手をつけられるのは、常民ではない人々であることは世の常である。常に緊張を強いられる、極限状況で暮らす娼婦たちの眼から、世界はどのように見えているのか。
国家、軍隊、階級、習俗、貧困。人を縛るものが溢れる世で生き続ける女たち。
米軍あるところ、常に娼婦あり。
戦場の片隅に暮らしていた女たちが、戦場とは遠い異国にあるのではなく、常に暮らしている社会の中にあるものだと、私たちに気づかせてくれる。
日本も70年前は戦争状態にあった。そして、戦場は形を変えて日本にも既に入り込んでいるのだ。
15年以上に及ぶ紛争地取材が生んだ、現場ルポの決定版!!
データ取得日:2024/04/22
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