鬼さん、どちら

鬼さん、どちら

著者
有永 イネ [著]
出版社
小学館
ジャンル
芸術・生活/コミックス・劇画
ISBN
9784091874085
発売日
2015/11/12
価格
607円(税込)

内容紹介

“あちら”と“こちら”、境目は何だろう?

三千人にひとり「鬼」のいる日常。「鬼」には「先天性頭部突起症」という名前がつけられ、節分の風習もなくなった。周囲に気をつかわれながら生きている鬼の女子高生・崎、崎のことが気にかかる同級生・ゆいこ、「突起症の天才少年」という過去を引きずるチェロ弾き・真央、かつて「鬼」だったがツノを切除した奥富、「鬼」を嫌悪する崎の担任・端場――――「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
『さらば、やさしいゆうづる』『かみのすまうところ。』など、少年少女の心の揺らぎを瑞々しく描いてきた有永氏が挑む、連作短篇集。特別視される「鬼」という存在を介してみえてくる人々の様々な感情は、鬼のいない私たちの世界でも、いたるところにあふれてるもの。普段はみないようにしている厄介なものや、言葉に出来なかったけれど確実にあるもの。そんなあやうく繊細な人の心を、強くやさしく描きます。読み終えると、みえる風景がちょっとだけ変わる――そんな一冊です!

データ取得日:2024/04/16  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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