危険な道

9.11首謀者と会見した唯一のジャーナリスト

危険な道

著者
ユスリー・フーダ [著]/師岡カリーマ・エルサムニー [訳]
出版社
白水社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784560084885
発売日
2016/02/19
価格
2,090円(税込)

内容紹介

「祝福された火曜日」の真相
 「あなたは理想的なテロリストになれますよ。……礼儀正しい若者で、頭がよくて、教養があり、きちんとしていて、英語が堪能で、独身で、ロンドン在住だ。……ムハンマド・アターを思い出させます」
 2002年のある日、アメリカ同時多発テロ事件を計画した張本人からアルジャジーラの記者、ユスリー・フーダの携帯番号に電話がかかる。9.11特別番組への協力の申し出だった。アメリカの諜報機関さえ居場所を知らないアルカイダ幹部に独占インタビューするチャンスが突如この記者に舞い込んできた。
 会見の場に現われたのはアルカイダ最高軍事責任者ハーリド・シェイフ・ムハンマド、9.11調整役ラムジー・ブン・シーバ。48時間にわたり彼らと過ごした記者が最後に投げかけられたのが冒頭の言葉である。
 なぜこの記者は招待を受けたのか? どうしてこの首謀者たちの居場所を明かさなかったのか。本書にはこの大スクープとなる会見の背景が克明に綴られる。また、後半部では、武装勢力(のちのIS「イスラム国」)の取材としてイラクに密入国した時の記録も収める。森達也氏推薦──この「危険」な道は「平和」と「自由」に繋がる。

データ取得日:2024/04/19  書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます