アメリカの大問題―百年に一度の転換点に立つ大国
内容紹介
アメリカはいま、百年に一度の転換期に立ち、三つの大問題に直面している。第一は格差と移民の問題である。EUは100万人の難民で大騒ぎになったが、アメリカは過去25年にわたり年平均100万人の移民を受け入れており、2016年大統領選挙の争点となった。第二は力の行使の問題である。全家庭の43%が銃をもつ米国は力の行使を是とし、長年「世界の警察官」を自任してきたが、一転して孤立主義に立つ可能性が生じている。第三はエネルギーの問題である。シェール革命後どのようなエネルギー・モデルを構築するかによって、この超大国の命運は決まる――。
歴史的転換の本質を、2013年から2015年までヒューストン総領事を務めた著者が、外交官の目で読み解く。
●無保険者の苦悩/●アメリカでは「アソシエーション」が連帯をつくる/●年平均100万人の移民を受け入れている/●28%が銃所有者――銃社会の現実/●トランプ氏の主張は「孤立主義」ではない?/●「支離滅裂なアメリカ」の原因となった三つの不確実性/●シェール革命の経済的帰結/●油価急落のシェール開発への影響/●今後、アメリカが天然ガス市場を左右する
データ取得日:2024/04/18