生きていく絵

アートが人を〈癒す〉とき

生きていく絵

著者
荒井 裕樹 [著]
出版社
亜紀書房
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784750513300
発売日
2013/09/25
価格
2,420円(税込)

内容紹介

東京・八王子市の丘に立つ精神科病院、平川病院にひらかれた〈造形教室〉では、40年以上にわたって心の病を抱えた人たちがアートを通じた自己表現によって、自らを癒やし、自らを支えるという活動をしています。とはいえ、これは「芸術療法」や「アートセラピー」のように、表現された絵を医療的に解釈したり、診断に活用するといった活動ではありません。

また、「アウトサイダー・アート」や「エイブル・アート」のような美術・芸術の側からの評価も、この本では行っていません。「一人の人間が、病みつかれた心を一枚の紙のうえに描くことに、果たしてどのような意味や可能性があるのか」を探り、きちんとした言葉で説明すること。著者・荒井裕樹さんが目指したのは、もっともシンプルでもっとも根源的なことでした。

作品そのものと、作者の人生にひたすら向き合うことで見えてくる〈生〉のありかたは、おそらく誰にとっても無縁ではない〈生きにくさ〉と、手垢のついていない〈癒し〉の可能性をものになるはずです。
代表的な作品をカラーで紹介。

データ取得日:2024/04/21  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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