見えざる手をこえて:新しい経済学のために (叢書“制度を考える”)

見えざる手をこえて:新しい経済学のために (叢書“制度を考える”)

著者
カウシック・バスー [著]/栗林寛幸 [訳]/鈴村興太郎 [序文]
出版社
エヌティティ出版
ISBN
9784757123069
発売日
0201/07/29
価格
4,070円(税込)

内容紹介

アダム・スミスとカフカが描いた、「見えざる手」の表と裏をつうじて、経済学の功と罪を解きあがしながら、貧困と不平等のない世界を構想する! アマルティア・センの後継者による、リベラリズム再生の経済学

利己的な個人主義に基礎をおく経済学は、グローバル化で拡大する格差・不平等の一因として、たえず批判にさらされている。経済理論で数々の実績を挙げているインド人経済学者カウシック・バスーが、その根底をなす「見えざる手」「合理的経済人」をはじめとする基礎を、経済学の内部から批判的にとらえ、利他的、道徳的な基盤を導入し、経済学の漸進的な改革を目指す。

*「見えざる手」とは?
経済学の祖アダム・スミスの『国富論』にある言葉で、個人の利己的な行動の集積が社会全体の利益をもたらすという市場における調整機能のこと。経済学の基礎となる概念であるが、批判にさらされることも多い。

データ取得日:2024/04/20