世界とつながるハプスブルク帝国

海軍・科学・植民地主義の連動

世界とつながるハプスブルク帝国

著者
大井 知範 [著]
出版社
彩流社
ジャンル
歴史・地理/外国歴史
ISBN
9784779122651
発売日
2016/10/14
価格
4,070円(税込)

内容紹介

ハプスブルク帝国のイメージを刷新する労作!

「ハプスブルク帝国に海軍はあったのか?
海外に植民地を持っていたのか?」
素朴な疑問を持つ人は多い。

 近代のハプスブルク帝国から受けるイメージは、
内陸部に広大な領土を有し、多様な民族を統治する
「大陸帝国」の姿である。
そこには「植民地主義」や「海軍」といった言葉は
そぐわないように見える。

 だが、ハプスブルク帝国は、
世界を目指したヨーロッパという
一団に属する大国であった。
帝国主義という時代精神のなかで
ハプスブルク帝国もその例外ではなかった。
実際、ハプスブルク帝国は海外世界へアクセスする
ための海軍と科学を自前で有し、世界へ、
とくにインド洋から太平洋島嶼へは
学術調査という特異な“進出”を展開していた。

 この帝国が海の外の世界とつながっていた実相を
解明することで、従来の歴史学に見られる
西の「海洋帝国」と東の「大陸帝国」という
固定観念を打ち破る。

データ取得日:2024/04/23  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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