さらば、政治よ: 旅の仲間へ
内容紹介
憂国の議論が日本を覆っている。しかし、85歳になって自分の一生を得心するにあたって、国の行方など、自分の幸福にはなんの関係もないことがわかってきた。もちろん国家という枠組みから自分が逃れえないことは百も承知である。が、なんでも国にやってもらおうという発想はすて、民間の共生の工夫をこらしたい、自律した生活を送りたい――。少年時代から学校も嫌い、裁判システムも大嫌い。とにかくできるかぎり管理されることから離れて、まわりの人との生活を楽しみ、町を楽しみ、人生を終えたいという。日本という社会で、個人が充足し落ち着いて暮らしていくために何をしたらいいのか? 名著『逝きし世の面影』の著者の最新の評論集。
データ取得日:2024/03/28 書籍情報:openBD