桜奉行 幕末奈良を再生した男・川路聖謨
内容紹介
大国ロシア相手に和親条約締結を成し遂げた幕末の敏腕外交官・川路聖謨(としあきら)――その知られざる奈良奉行時代を直木賞作家が描く
明治元年三月十五日
――江戸城総攻撃の日 前日の勝・西郷会談での攻撃回避決定を知らなかった川路聖謨は切腹の上ピストル自殺した――
その時の彼の眼に映ったものは 奉行として初めて目にした古都奈良の桜ではなかったか……
世相がすさみ町も寺も荒れていた奈良を建て直した人間味あふれる川路 中でも特筆すべきは庶民も巻き込んだ桜楓の植樹活動である
その時植えられた桜は 百六十年たった今も 奉行所の裏を流れる佐保川の堤で美しい花を咲かせている
データ取得日:2024/04/19
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