世界的ユーラシア研究の六十年

世界的ユーラシア研究の六十年

著者
岡田 英弘 [著]
出版社
PHP研究所
ISBN
9784865780765
発売日
2016/06/25
価格
9,680円(税込)

内容紹介

真の学問とは何か!?
著作集の最終巻となる本第8巻『世界的ユーラシア研究の六十年』は、私が生涯を通して参加してきた国内外の学会報告をすべて収録し、さらに、母校の東京大学が刊行している『史学雑誌』に若い頃に寄稿した、私の専門分野に関する「回顧と展望」、私の師や友人である外国人学者を日本人に紹介した記事、学術書の書評を収めた、著作集のなかではもっとも学術的な巻である。
私が初めて常設国際アルタイ学会(PIAC)に参加したのは、ボン大学滞在中である。頭文字を取って「ピアック」と呼ぶこの学会は、オーストリア生まれで第二次世界大戦中に南モンゴルで調査研究をしたヴァルター・ハイシヒの創設になる。学閥や長幼の序を重んじる日本の学会とはまったく異なるピアックの雰囲気がたいへん気に入った私は、できるだけこの会議に参加しようと考え、また、なるべく多くの日本人学者に、海外の研究事情はもちろんのこと、国際学会とは学者仲間の社交場であるということを伝えたいと、参加した会議についてはかならず報告を書いてきたのである。
(本文より)

データ取得日:2024/03/27  書籍情報:openBD