ブックセンターササエ「司馬文学から考える…「人間」とは?」【書店員レビュー】

レビュー

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人間というもの

『人間というもの』

著者
司馬, 遼太郎, 1923-1996
出版社
PHP研究所
ISBN
9784569661766
価格
544円(税込)

書籍情報:openBD

ブックセンターササエ「司馬文学から考える…「人間」とは?」【書店員レビュー】

[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)

「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など多くの司馬作品の中から「夢と生きがい」「男と女」「日本と日本人」…といったテーマに沿って名言を収録。それぞれのテーマが行き着くところは書名の通り「人間とは何ぞや」という問い。司馬文学の中の「名言」を通して「人間というもの」について考える一冊。

女がその美貌を守るように、男はその精神の格調をまもらねばならない。
剣を学ぶのもその格調を高めるためであり書を読むのもその格調を高めるためである。
男はそれのみが大事だ。(「北斗の人」より)

…という言葉が個人的には好きですね。「精神の格調を高めるために日々、読書をするのです」…なーんて言ってみようかな。

トーハン e-hon
2015年11月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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