『立志・苦学・出世 受験生の社会史』
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『宗教と震災 阪神・淡路、東日本のそれから』三木英著
[レビュアー] 産経新聞社
不慮の災いで傷ついた人と社会のために、宗教はどう貢献できるのか-。阪神・淡路大震災を体験した宗教社会学者が、被災地で続けているフィールドワークから見えてきたことを書き記している。宗教団体や宗教者の活動だけでなく、地域の民衆的儀礼や相互扶助など非自覚的な宗教性にまで目を配り、さまざまな具体例をもとに論考を深めていく。阪神・淡路の「当時」と「いま」を検証することで、東日本大震災の被災地で、あるいは今後の厄災の現場で「これから」何が起きるのかを想像させてくれる。私たちの宗教は〈次段階へと進化してゆく可能性を持つ〉。(森話社・2600円+税)