銀座も新宿も、梅田も博多も、高級店も庶民的な店も、人民元の札束を握りしめた中国人の観光客であふれかえる時代が訪れた。
なぜ中国人は日本をめざすのか。「爆買い」パワーはいつまで続くのか。その次には何が起きるのか。さまざまな層の「反日感情」だけではない中国人の行動力やホンネを、たんねんな取材で集めて分析したのが本書だ。訪日観光の後に日本に対する誤解が消える中国人も少なくない。
日本人ももっと中国人を知る努力をしなければ、と筆者はいう。「爆買い」後にこそ日中新時代が訪れると言いたげだ。(プレジデント社・1500円+税)
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2016年1月10日 掲載
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