ブックセンターササエ「人としてこうありたいな、という偉人の物語」【書店員レビュー】

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ブックセンターササエ「人としてこうありたいな、という偉人の物語」【書店員レビュー】

[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)

「子どもの心に光りを灯す」「親子で受けたい歴史の授業」というタイトルですが、これは大人の心にも光を灯します。日本の歴史上に燦然と輝く偉人達。15の煌めきの歴史物語です。第2章収録の宇喜多秀家と豪姫夫妻の愛情物語なんて、涙無しでは読めませんよ。「生きる力が湧いてくる」(帯より)という表現は決して大仰なものではありません。貴方が「人の心」を持つ人間ならば、どの物語を読んでも、シミジミ感じ入るものがあるはずです。日本及び日本人の素晴らしさを賛美した内容ですが、本書に登場する偉人たちの精神や誠心は国籍や人種や時代を問わず、人としてこうありたいな、と思わせる美しい人間の有り様であると思います。

トーハン e-hon
2015年12月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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