『裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~』
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ブックセンターササエ「人生いろいろ・起業家編」【書店員レビュー】
[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)
山口絵理子さん25歳(執筆当時)。その人生が映画やドラマになりそうな。そんな波乱万丈デイズ、その25年間の自伝的一冊。偏差値40からの一流大学合格。アジア最貧国・バングラデシュに渡り日本人初の大学院生へ。「途上国発のブランド創造を」という理念のもと、23歳で起業。「途上国でかわいいバッグをつくる」という純粋な想いで様々な艱難辛苦を乗り越え、我が道を行く一人の日本人女性の「戦記モノ」ノンフィクション。
日々の暮らしに閉塞感を感じている、仕事に行き詰りを感じている、そんな方々にお薦めです。「号泣戦記」というサブタイトルですが、人間、「涙の数だけ強くなれる」とは限りません。しかし、その涙の「しょっぱさ」を味わい、噛みしめ、その意味を深く考える。その切なる想いによって、流した涙を人間的強さに変える事ができるのでしょう。著者の生き方がそれを教えてくれます。