【児童書】 『ぞうさん、どこにいるの?』バルー作、柳田邦男訳

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ぞうさん、どこにいるの?

『ぞうさん、どこにいるの?』

著者
Barroux [著]/柳田 邦男 [訳]/バルー [著]
出版社
光村教育図書
ISBN
9784895728850
価格
1,404円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【児童書】 『ぞうさん、どこにいるの?』バルー作、柳田邦男訳

[レビュアー] 篠原知存(産経新聞 文化部編集委員)

■人と自然の関係を一目で

 〈ぞうさん、どこにいるの?〉〈おうむさん、どこにいるの?〉〈へびさん、どこにいるの?〉。本文はたったこれだけ。あとひとつ単語が出てくるけれど、それは秘密。絵本ならではの魅力があふれる一冊だ。

 最初のページは、見開きの海。端に少しだけ陸地が見える。次に、カラフルな森があらわれて、冒頭の文章が登場。つまり、絵の中から動物たちを探す本なのだな、と理解できる。

 ページを繰っていくと、どんどん森の面積が減っていく。木が伐採されて、空き地に家が建つ。道路ができて車が走る。そのうちにビルがびっしり立ち並ぶ。森が小さくなるにつれ、動物たちを探すのも簡単になっていくのだが-。

 人の営みと自然の関係性をうまく視覚化していて、子供たちと話をするいいきっかけになりそうだ。

 さっそく家で試してみたところ、3歳の次男の反応は「かんたんだった!」。えーと、もしかしてウォーリーやミッケと比べてる? ま、そうやって遊んでいるうちに…。(光村教育図書・1300円+税)

 篠原知存

産経新聞
2016年1月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加