ブックセンターササエ（佐々栄文盛堂）「水木流人生論・幸福論」【書店員レビュー】

いつぞや読んだ何かの本の中に「悟り」とは他者との差を取っ払う事。「差、取り」である、そんな意味の事が書いてありました。これはある種の「悟りの書」かもしれないです。水木しげる流悟りの書。「運」について、人との出逢いについて、理論で説明できない「不思議」について、「お化け」や「幽霊」について。九死に一生を得た戦争体験も含め、人生の地獄も天国も見てきた水木先生が語る「死ぬまで幸福になる方法」とは。読了後、書名の意味についてしみじみ考えたくなります。人生をいじくり回してはいけない。

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