『関西小劇場30年の熱闘 演劇は何のためにあるのか』九鬼葉子著

レビュー

7
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関西小劇場30年の熱闘

『関西小劇場30年の熱闘』

著者
九鬼葉子 [著]
出版社
晩成書房
ISBN
9784893804600
発売日
1970/01/01
価格
3,240円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『関西小劇場30年の熱闘 演劇は何のためにあるのか』九鬼葉子著

[レビュアー] 産経新聞社

 〈人間であることの哀しみと喜びとを見詰め、人間になるために励まし合って問い続けて行く〉。大阪・東心斎橋の教会がその礼拝堂を開放した「島之内小劇場」が関西小劇場史の始まりだった。その創設者の言葉を、著者は「演劇の社会的意義をひと言で表現した一文」と評している。関西各地の新旧劇場の解説、さまざまな演劇賞の受賞作や受賞俳優の紹介、あるいは劇評、制作現場のルポといった演劇評論家の仕事を通じて30年の地域文化史が描かれる。形態も状況も変わっていく。ただ、いつだって演劇は〈何らかの生きる力をくれる〉。同感です。(晩成書房・3000円+税)

産経新聞
2016年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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