『赤瀬川原平のライカもいいけど時計がほしい』赤瀬川原平著

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『赤瀬川原平のライカもいいけど時計がほしい』赤瀬川原平著

[レビュアー] 産経新聞社

 欲望を否定するつもりはないけれど、むやみに欲しがったりするのは、よろしくない。我慢するとかではなくて、なんというかシャレた欲しがり方というのがあるような気がする。金属機械に関する赤瀬川原平氏のエッセーはそのお手本。微笑を誘われ、「わかるわかる」とうなずかされる。

 時計がどうでもよくなる「タカガ期」と欲しくてたまらない「サレド期」が交互に訪れる、とか。時計は猫のようだ、孤高を保って自分の世界をチクタク生きる、とか。鋭い観察眼とユーモア感覚。イラストもいい味。物欲の“楽しみ方”を伝授してくれる。(シーズ・ファクトリー・1800円+税)

産経新聞
2016年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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