【児童書】『こんにちは、いたずらっ子エーミル』

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、いたずらっ子エーミル

『こんにちは、いたずらっ子エーミル』

著者
アストリッド・リンドグレーン [著]/ビヨルン・ベリイ [イラスト]/石井登志子 [訳]
出版社
徳間書店
ジャンル
文学/外国文学小説
ISBN
9784198640514
発売日
2015/11/13
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【児童書】『こんにちは、いたずらっ子エーミル』

[レビュアー] 産経新聞社

■やんちゃだったからこそ

 いたずらばかりして周囲を困らせた子供時代を送った人は少なくないだろう。

 スウェーデンの農場に暮らすエーミルも、やんちゃ盛りの男の子。スープを飲もうとして、スープばちに突っこんだ頭が抜けなくなり、医者に駆け込むなんて序の口。妹を旗の代わりに柱につり上げたり、テーブルの下にネズミ取りの仕掛けを置いてお父さんの足をけがさせたり、虫眼鏡を使って客人の羽根飾りの帽子に火を付けてしまったり…。

 大人たちをてこずらせ、木工小屋に閉じ込められる日々だ。そんなエーミルだが、お母さんは愛情をたっぷり注いでくれ、やがて村で一番立派な大人になったという。

 『長くつ下のピッピ』などで知られる同国の国民的児童文学作家が、人気の児童書『エーミル』シリーズを小さな子供のために書き下ろした絵本版。大人が手に取れば、やんちゃな子供時代があったからこそ、今の自分があると思わせてくれる一冊だ。(アストリッド・リンドグレーン作、ビヨルン・ベリイ絵、石井登志子訳/徳間書店1500円+税)

産経新聞
2016年3月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加