明文堂書店石川松任店「500ページ超の熱量!」【書店員レビュー】

レビュー

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光陰の刃

『光陰の刃』

著者
西村 健 [著]
出版社
講談社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784062199193
発売日
2016/01/19
価格
2,090円(税込)

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※書籍情報の無断転載を禁じます

明文堂書店石川松任店「500ページ超の熱量!」【書店員レビュー】

[レビュアー] 明文堂書店石川松任店(書店員)

《光と影。陽と陰。共にこの国の未来を憂え、打開の路を探し求めた魂だった。ただ二人の生き様はあまりにも、掛け離れていた。あまりにも対照的な半生を辿っていた》。この作中の文章が示すように、この作品は團琢麿と井上日召(実在する二人だが、知っていないと楽しめないタイプの作品ではないと思います)という対照的な二人の生の軌跡を辿っていく小説だ。
どうにかしなければ、という使命感を抱えた人たちの想い(それが理解できるものもあれば、理解できないものもある。良くも悪くも、アクはかなり強い)がストレートに伝わってくる。500ページ超の大作に熱量が充満しているのだ。
本書は青春、宗教、革命、友情、冒険、技術、経済、挑戦・・・・・・多くの要素を内包した壮大な光と影の物語である。

トーハン e-hon
2016年3月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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