【聞きたい。】青木ゆかさん『なんでも英語で言えちゃう本』 英語はパソコンのようなもの

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なんでも英語で言えちゃう本

『なんでも英語で言えちゃう本』

著者
青木 ゆか [著]
出版社
日本経済新聞出版社
ジャンル
語学/英米語
ISBN
9784532169794
発売日
2016/01/19
価格
1,540円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【聞きたい。】青木ゆかさん『なんでも英語で言えちゃう本』 英語はパソコンのようなもの

[文] 渋沢和彦

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青木ゆかさん

 「英会話の上達は、恥ずかしいと思わず、しゃべってみることです」

 何年勉強しても英語を話すのが苦手な人は多い。そんな人へのアドバイスとなるのが本書。覚えている英単語に言い換えて使えば、意思疎通はできる。具体例を数多く例に挙げながら解説する。「中学1、2年程度の英語力があれば十分話せます」と頼もしい。

 主語と動詞に意識を向けて使えば表現の幅が出るといったテクニックが明かされる一方で、さまざまな体験談がちりばめられ、読んでいて楽しい。

 著者はもとから英語が得意だったわけではなく、17歳のとき、短期留学したイギリスで苦い経験をしたという。「授業の発表中に、『キリン』という単語が出てこなくて、じっとうつむいてしまいました。自信を失って友人もできずに帰国しました」

 それでも学びたいという思いは消えず、大学卒業後の22歳のとき、今度はアメリカへ留学した。

 「先に留学していた日本人が外国人と笑いながら話をしていた。近くで聞いていると、単語はすべてやさしいものでした。通じなければ別の言い方をすればいい。ことばや表現を変えれば、いくらでもコミュニケーションはできるんだと気づきました」

 以来、知っている言葉を駆使して積極的に会話を楽しむように。「英語を武器にできれば、自信を持つことができます。苦手にしていた私でも、英語を通じて自分に自信を持つことができました。そんな思いを伝えたくて書きました」

 1月中旬に刊行され現在4刷と好調だ。外国人観光客の数が増えていたり、小学校高学年からの英語の教科化が予定されていたりするなど、英語を使う機会はますます増えそう。

 「英語はパソコンのようなもの。人によってはなくてもいいものかもしれませんが、話すことができれば世界は大きく広がります」(日本経済新聞出版社・1400円+税)

 渋沢和彦

【プロフィル】青木ゆか

 あおき・ゆか 千葉県生まれ。千葉大学大学院修了後、外資系保険会社に勤務して独立。前著『ずるいえいご』は5万部を売り上げた。

産経新聞
2016年3月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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