【児童書】『真田十勇士3 激闘、大坂の陣』小前亮著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

真田十勇士3 激闘、大坂の陣

『真田十勇士3 激闘、大坂の陣』

著者
小前 亮 [著]
出版社
小峰書店
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784338297035
発売日
2016/02/29
価格
1,512円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【児童書】『真田十勇士3 激闘、大坂の陣』小前亮著

[レビュアー] 産経新聞社

■胸打つ登場人物の心意気

 真田幸村がどれほど名将であっても、その家臣がスゴ腕ぞろいでも、知略の限りを尽くしても、徳川家康の首はとれない。豊臣家は滅びる。わかっていて読むのだけれど、やっぱり悔しくて悔しくて。

 昨年秋から、第1巻「参上、猿飛佐助」、第2巻「決起、真田幸村」と刊行されてきた冒険活劇が全3巻で完結した。ルビ入りで「小学校5、6年生から」を対象年齢としているが、大人も一緒に楽しめる。

 幕開けは、猿飛佐助の忍術修行。霧隠才蔵、海野六郎、望月六郎、三好晴海、三好伊佐、筧十蔵、穴山小助、根津甚八、由利鎌之介。おなじみ十勇士の痛快なエピソードが次々に展開する。紀州・九度山村での雌伏の時を経て、最終巻ではいよいよ最終決戦を迎える。

 〈「どのみち、後のない戦だ。我らの覚悟を、敵味方に見せてくれよう」/幸村の言葉に、将兵はふるいたった〉

 過酷な状況にもくじけることなく、熱く生き抜こうとする登場人物の心意気が胸に響く。(小峰書店・1400円+税)著

産経新聞
2016年3月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加