うつのみや上林店「まるで新作のような瑞々しくも豪華なポプラ社版「怪盗ルパン」!」【書店員レビュー】

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みんなの怪盗ルパン

『みんなの怪盗ルパン』

著者
小林泰三、近藤 史恵、藤野 恵美 [著]/真山 仁、湊 かなえ [著]
出版社
ポプラ社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784591149423
発売日
2016/03/08
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

うつのみや上林店「まるで新作のような瑞々しくも豪華なポプラ社版「怪盗ルパン」!」【書店員レビュー】

[レビュアー] うつのみや上林店(書店員)

オマージュアンソロジー「みんなの少年探偵団」シリーズのルパン版。こちらも豪華な作家陣によって書かれている贅沢な一冊です。

第一話、小林泰三「最初の角逐(かくちく)」では若き日のルパンが〇〇××と△△!見どころ満載の夢の一篇。第二話、近藤史恵「青い猫目石」。貧しい青年画家と聡明な令嬢の恋の行方とルパンの物語。ある意味最もポプラ社ルパンシリーズそのままを表している気がしました。第三話、藤野恵美「ありし日のルパン」。少年時代のルパンの葛藤や母への思慕にうなずかされます。第四話、真山仁「ルパンの正義」さん。史実のある事件を題材にした読み応えのある一篇。第五話、湊かなえ「仏蘭西紳士」。舞台は日本。美しい姉妹に降りかかった不幸から脱出する手助けをします。これも実際のシリーズに紛れ込んだら違和感なく読んでしまうような見事な描写でした。

こうしてみてみると男性作家の描くルパンはたくましさや不敵さなどが表現され、女性作家の彼には女性に対する優しさやロマンスが感じられました。それぞれのルパン像がとても興味深くて面白かったです。

トーハン e-hon
2016年3月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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